2005年03月17日

メディア記事一覧 - 3/17/2005

Google News で「南セントレア」を検索

3/17/2005

マンモスから太平洋まで(読売新聞)
3000以上の市町村が、1900ほどに減る「平成の大合併」。今月末はそのピークを迎え、301市町村が合併して80の新自治体が誕生するが、合併の協奏曲と狂騒曲が入り交じって聞こえてくる。

3枚の地図――「平成の大合併」の中で(JANJAN)
 いま、私たちは3枚の日本地図を必要としているのではないでしょうか。1枚目は政治、行政圏。2枚目は経済、生活圏。3枚目は歴史、文化圏。合併によって書き換えられる地図は1枚目でしょう。経済、生活圏は交通機関や流通機構の変化でいやおうなしに塗り替えられています。問題は3枚目です。

 合併をめぐって各地で起こる騒ぎは、歴史、文化地図を政治、行政地図に無理やり合わせようとしたことから起こります。真の「地方の自立」とは、政治、行政地図がどうなろうとも、「ふるさと」を誇りできる歴史、文化地図を心のなかに持って、「上意下達型」でない「下からの町づくり」に住民一人ひとりが取り組むことでしょう。


3/16/2005

“平成の大合併”が進んでいる。意外なところでとばっちりを…(中日新聞「夕歩道」
“平成の大合併”が進んでいる。意外なところでとばっちりを受けているのは芸能人である。「市や町でイベントがあるとゲストに呼んでもらったのですが合併でそんな仕事が減りました」とお笑いタレント。
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南セントレアは論外だが合併などによる市名は各地のメンツがからむ。無難なところで大都会の東西南北を名前にしたケースも多い。西東京、東大阪、東広島などである。京都の東で東京都−はさすがにない。

[ずばり聞きます]早川 鉦二さん/ 昇 秀樹さん Q.平成の大合併の成否どうみますか(朝日新聞)
今月末までの合併特例法の期限内に、県内では田原市がすでに合併、4月1日には新たに4市が合併する。その一方で、「南セントレア市」の名称をめぐり混乱、住民投票で合併が否定された南知多町や美浜町、調印式を目前に破綻(はたん)した海部郡東部3町など、法定協議会が解散したか、解散する見通しの事例も6件にのぼる。県内の「平成の大合併」の成否をどうみるのか。名城大の昇秀樹教授と、愛知県立大の早川鉦二教授に見解を聞いた。
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「合併が破綻するケースもいくつかあったが、もともと合併は必要性がなかったためだろう。『南セントレア市』という新市名称が話題になった南知多町などの合併も、名称問題はきっかけに過ぎず、そもそも町民が必要だと考えていなかったことが最大の原因だろう」(早川教授)
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「まず合併協議が破綻したり、住民投票で合併が否定されたりした市町村では、岐阜県多治見市のように、何が問題だったのか詳しく検証して市民に知らせるべきだ。そうした市町村の首長は、住民の意見をよく聞かずに合併を進めようとした責任を明確にする必要がある」(早川教授)
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「合併特例法の優遇措置がない市町村は厳しい財政が続くことになる。自立は不可能ではないが、住民の負担の増加や行政サービスの低下は避けて通れない。残念ながら、そのことを住民がきちんと納得したうえで合併に反対した事例は、私の知る限りほとんどない。住民の声をより反映できるのは小さな自治体であることは事実だが、自立には覚悟と努力が必要だ。」(昇教授)


3/14/2005

数奇な歴史埋もれる町(美浜町=愛知)(読売新聞:旅ゅーん!・日本の旅)
 「南セントレア市」が生まれなくて良かった、と思う。知多半島の最南端に位置する隣の南知多町と合併してそんな市名になりそうだったが、両町内外で批判が強くて住民投票の結果、合併自体が白紙に戻った。

 そもそも美浜町は50年前、河和(こうわ)町と野間町の合併で生じた地名。「また合併するなら『南知多市』が自然」と、内海町(今は南知多町)が故郷の哲学者・梅原猛氏が書いていたが、投票に伴うアンケートによると美浜町でも同じ意見が多かった。

 町一番の観光スポットで、大水族館を含む総合海浜公園の名称からして「南知多ビーチランド」である。歴史の息づくこの地がカタカナ名などにならなかったのは、ご同慶の至りだ。そのビーチランドで見たイルカやアシカのショーが、これまであまり見る機会がなかったものだけに新鮮で楽しめた。

※関連バックナンバー:「菜の花いっぱい 香り満喫(南知多=愛知)


3/13/2005

新市名で「ネーミング騒動」 住民反対、合併白紙も(朝日新聞)
市町村合併で誕生する新しい自治体の名前をめぐり、各地で「ネーミング騒動」が起きている。中部国際空港の愛称にちなんだ愛知県の「南セントレア市」や、長野県の「中央アルプス市」は名前だけでなく合併そのものが破綻(はたん)した。


3/12/2005

幻に終わった南セントレア市 意味のない仮名文字文化は国家の運命をも狂わせる桜井よしこ週刊ダイヤモンド 3月12月号)
日本に南セントレアなどという名前の自治体が増えて、カタカナ言葉の氾濫が始まれば、それはこの国の国柄が変質しつつあることの警告である。私たちの考える能力の低下をも警告しているといえる。胸に手を当てて考えてみよう。日常生活のなかで使用しているカタカナ言葉で、自分でも意味がよく理解できない言葉、感覚的に把握できない言葉はないかと。そのようなカタカナ言葉を妥協して使用し続けることは、その人の知性を裏切る行為なのだ。


3/11/2005

住民投票で合併「反対」 美浜町長「不徳だった」 町議会中日新聞・知多版)
 美浜町の斎藤宏一町長は十日、町議会一般質問で、南知多町との合併の是非を問う住民投票の「反対」結果について、「反対票には私への中傷を含め行政批判が混じった」とした上で「住民投票に向け、もっと合併論議をしたっかった。今回一番の反省で、不徳だった」と述べた。
 両町でそれぞれ実施された住民投票では、美浜町は「反対」が一万八百七十八票と「賛成」の三千三百八十四票を大きく上回った。
 斎藤町長はさらに、合併論議を超えて自分への中傷ひぼうチラシが投票日までに計二回配られたことを明かし「家族への中傷もあり、非常に悲しかった」と吐露。
 「こうした声も含め、大いに反省し、これからの行政に生かしたい」と語った。
 また、住民投票の結果と「南セントレア市」騒動に対し、合併を推進した側の責任を問われた中で、「合併協議は、法定協議会の設置など議会に了承していただいて進めた。法定協には住民代表を含め二十六人の委員がいて、独り善がりになっていない」と強調。
 「こうした経緯をへて、合併という実を得られなかったことに私自身責任を感じ、おわびしたい」とし「町民がこのまま町単独で行こうと判断したのだから、今後、それを支えていくことが私の責務」と述べた。

関連エントリー:「齋藤美浜町長の町議会答弁


憂楽帳:パセオ470(毎日新聞)
愛知県では「南セントレア市」の名前が住民の反発を呼び、2町の合併がご破算になった。人ごとながら、意味不明のカタカナ名が消えてほっとした。しかし、福島に来て2年。私も臆面(おくめん)もなくパセオ通りと口にしている。知らない人が聞いたら赤面するかもしれない。慣れは恥ずかしさもマヒさせるから恐ろしい。


3/10/2005

「美浜との合併『反対』 『責任はない』南知多町長答弁」(中日新聞・知多版)
南知多町の森下町長は九日、町議会一般質問で、美浜町との合併の是非を問う住民投票で「反対」が六割以上を占めたことを受けて、合併を進めた側の責任を問われ、「責任はないと考えている」と答弁した。

渡辺和男町議(共産)の質問に答えた。美浜町との法定協議会が昨年の十二月議会で議決されて設置された経緯などを挙げ、「協議は議会の承認を経て進めてきた」と強調した。

また、合併を進めたことは「国の三位一体改革などで財政力がない本町が単独で生きていくのは大変むずかしく、選択は間違っていなかったと確信している」と主張した。

※関連エントリー「森下・南知多町長「住民につけが回るよ」とはどういうことだ」

町長らの期末手当 新年度もカット(中日新聞・知多版)
南知多町は本年度に引き続き、新年度も森下利久町長ら特別職を含む全職員の期末手当を5〜30%カットする方針を固め、九日、町議会定例会に給与削減条例制定案を提出した。

案では、町長、助役、収入役、教育長の期末手当を30%削減するほか、部長級15%、課長級12%、主査・保育所長10%、それ以外の職員も5%カットする。

町では「財政が依然として厳しい」と二年連続のカットを決めた。削減額は約千九百六十万円という。

新市名狂想曲 住民反対、合併白紙も ×湯陶里 △太平洋 ○伊豆の国朝日新聞
市町村合併で誕生する新しい自治体の名前をめぐり、各地で「ネーミング騒動」が起きている。中部国際空港の愛称にちなんだ愛知県の「南セントレア市」や、長野県の「中央アルプス市」は名前だけでなく合併そのものが破綻(はたん)した。
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●南セントレア「よそよそしさあった」

 「南セントレア市」の合併が破談したことについて、愛知県南知多町に育ち「名誉町民」に選ばれている哲学者の梅原猛さんは「名前を聞いた時、海があり山がある、温和な自然に囲まれたふるさとにふさわしくない、と感じた。セントレアは造語で、植民地文化のような借り物のよそよそしさがあった。新市が誕生する際、安易に新しい地名をつくる例が目立つ。先祖の時代から体に染みついた言葉を大切にしてほしい」と話した。


3/9/2005

元気印の名古屋(日本総研 調査部理事 高橋進 の主張)
もっとも、良いことばかりではない。愛知県知多半島の先端に位置する南知多町と美浜町の合併協議会が合併後の新市名を、空港の愛称にちなんで「南セントレア市」とするとしていた。しかし、合併の是非を問う住民投票とともに新市名アンケートが実施され、両町とも反対が多数を占めて合併そのものまで頓挫し、「南セントレア市」という名称もまた幻に終わってしまった。民主導の空港建設とは対照的に、いかにも安直な行政手法が挫折することとなった。地域住民や民間に密着した行政が展開されていれば、こんなことにはならなかったであろう。


3/8/2005

「美浜町議会」(中日新聞)
諸般報告で齋藤宏一町長が、2月27日に実施された美浜、南知多両町の合併の是非を問う住民投票で両町とも「反対」の結果とその後の両町合併協議会解散を受け、会期中に協議会の廃止議案を提出する意向を説明。
施政方針で『合併を進めてきたが、町民の皆さんに理解していただけなかったことに深い反省とお詫びを申し上げる』と述べた。
会期を23日までの17日間と決め、70億5500万円の新年度一般会計予算案など23議案と2報告案件を上程した。
一般質問は10日


3/7/2005

「市町村 合併にNOと言えた自治体の秘策」(AERA)

社説:平成の大合併 住民投票重み増し軽くなる議会の存在(毎日新聞)
 「平成の大合併」を契機に地域を二分するような大テーマは住民投票で決める傾向が一段と強くなった。半面、議会の存在は軽くなるばかりだ。総与党化の進展でチェック機能が甘くなるだけでなく、合併で定数100を超す議会も誕生した。「特例措置」とはいえ、住民意識を逆なでしている。

 「平成の大合併」後は、道州制導入論議が本格化し、自治体としての県の存在が問題になろう。同時に、市町村議会の役割と位置づけも大テーマにすべきだ。

特集WORLD:政権準備政党に「言いたい」 伊藤惇夫氏/村井良太氏(毎日新聞)
◇「南セントレア市」を思い出した。このような国をつくるというメッセージ発信の方が先だ−−政治アナリスト・伊藤惇夫氏

 「政権準備政党」という言葉を聞いた時、「南セントレア市」を思い出した。もっと言うと、「E電」。言葉というのは、当事者が一生懸命作っても、外の人はしらけるだけということが多い。定着するかどうかは、周りの人が全体をどう評価するかにかかっている。

3/4/2005

「美浜・南知多合併協解散『特例法期限にらみ急いだ』住民説明困難さも指摘 正副会長会見」(中日新聞)
美浜町・南知多町合併協議会が解散を決めた三日、会長の齋藤宏一・美浜町長と副会長の森下利久が美浜町役場で協議会後に会見。この中で、今月末の合併特例法期限をにらみ二町による合併を急いだことをなどを明らかにした。
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両町長はともに合併が消滅したことを「残念」とし、齋藤町長は「(合併申請で)国の有利な財政支援を受けたかった。その期限がなかったら、こんなに急いで合併を進めなかった」と述べた。

両町では合併の住民説明会などを開いたものの、齋藤町長は「住民一人ひとりに浸透させるのは非常にむずかしかった」と振り返り、森下町長も「参加者が町民の約一割にすぎなかった」と話した。
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森下町長は「町の財政はますます厳しくなるが、今後、小中学校の耐震工事などを進めなければならない。住民の負担も含め責任は重くなる」と語った。
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住民の間からは、両町長の会見をテレビで見て「住民が望まない結果になり、もっと責任を感じて欲しい」などといった声が聞かれた。

今後の厳しさを強調/美浜・南知多町 合併協解散 2町長会見(朝日新聞)
協議会の閉会後に会見した両町長の様子は対照的だった。解散の感想を求められ、斎藤町長が「協議会長として、合併を実現できなかったことに責任を感じる」と肩を落としたのに対し、森下町長は「こうなった以上、町民にも責任があり、行政改革は進めやすくなる。税金や手数料など、合併すれば据え置けたものも、引き上げざるをえなくなる」と強調した。

#齋藤町長は体調不良だったと聞いています

「南セントレア」合併協解散決定(産経新聞)
 中部国際空港(愛知県常滑市)の愛称「セントレア」にちなんだ新市名「南セントレア市」をめぐる混乱などから、二月二十七日の住民投票で合併反対が多数を占めた愛知県美浜町と南知多町の合併協議会は三日、全会一致で解散を決めた。市名で物議を醸したことで、合併そのものが消える皮肉な結果となった。

 合併協は、両町議会の議決を経て今月末に正式に廃止される見通し。

コラム「樹海」ニッケイ新聞:ブラジル
町の名や小さな街角の呼び方というものにはその町の歴史や先人たちの思いが幾重にも積み上げられて名付けられたものが多い。昔は、鉄砲町や鍛冶町などと江戸の頃からの呼び方が生きていて―我が町の歩んできた歴史を雄弁に物語っていた▼それが―勝手にいじり回わされてしまい古い町名は消えてゆく。揚げ句には正体不明の横文字では町の人々も救われまい。それでも百万石の金沢市では、役人が消してしまった懐かしくも古くからの町名を復活させようとしている。これはいい話だし、金沢に右ならえの村や町が陸続するといいのだが―。

3/3/2005

NHK名古屋「ほっとイブニング」:「美浜・南知多の合併協 解散決まる」
本日、第4回合併協議会が開かれ、全会一致で合併協議会解散を決定。齋藤宏一会長(美浜町長)が「残念な結果になり、責任を感じている」と述べた。

協議会後のインタビューより。

齋藤宏一・美浜町長(淡々と):

「なんとか合併の方だけはね、賛成をしていただきたかったんだけど、やはり名前も多少響いたのかな。
 要は、合併の是非じゃなくって、いろんな感情問題・手続問題、いうようなことへ、視点が行ってしまった面も、これは否めないんじゃないのかな」

森下利久・南知多町長(興奮した感じで怒り気味に):

「住民の皆さんが、やっぱりそういう選択をされたというのは、やっぱり(町の現状を)わかってない、厳しさがわかってないから、そういう選択をした、ということです。
ですので、これは、町民の皆さんにそうした責任もあるよ、ということです。
ので、これは、厳しい財政を敷いていくより・・・18年度からやりますよ、と」

「これはもう、皆さん方がそういう選択をしたんだから、皆さんにその分はつけが回るよ、と」



#これが地域の町であり公僕である首長の発言でしょうか・・・完全に住民に責任を転嫁するどころか、恨み骨髄という感じです・・・


「南セントレア」で考えた---やっぱり名前って大事ですよね(日経ものづくり)
個人的にはこの騒動を通してあらためて「ネーミング」の仕方について考えさせられました。

 合併協議会の人たちが全会一致でひねり出したという市名が「南セントレア」。皆さんは,どうお感じになられましたでしょうか。中部国際空港「セントレア」の南に位置するからその通りではあるのですが,私の目には陳腐な便乗商法的発想にしか映りませんでした。住民投票前,テレビで多くの住民の方々が,この愛せない新市名候補に対し不満の声をぶつけておられる姿を見るにつけ(余談ですが,やっぱりテレビは必要かと),ネーミングの大切さを再認識させられたものです。もちろん,このことは市名に限りません。「もの」だって同じことです。


3/2/2005

憂楽帳(毎日新聞・内山勢記者)
(「南セントレア市」とは)違う名前だったら合併したかもしれないから、合併協議会は歴史的ミスを犯したことになる。
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個人的には全国区の知名度となるいい名前だと思ったが、地元ではそう感じなかったようだ。
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21世紀の地方自治体の運命を決める住民投票としては(投票率は)高い数字とは言えない。


3/1/2005

"NAMED AFTER AIRPORT: Lame idea for name kills town merger" (The Asahi Shimbun)
 (空港にあやかれ:くだらないアイデアが合併をつぶした)
NAGOYA--Officials of two towns planning to merge in southern Aichi Prefecture knew that many residents did not like the name they had picked for the new city: Minami-Centrair (south Centrair).


「住民軽視のツケがきた 拙速な合併」(中日新聞 社説)
 合併特例法期限内(本年三月末)の合併申請を目指す協議会に対し、これまでも「時間がないからと急ぎ過ぎる」との批判があった。新市名問題を機に、合併後の税負担、公共料金や住民サービスの検討の経過についても、住民の不信が噴き出したといわざるを得ない。
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 このような住民の意向に目をつむり、拙速、強引に合併を進めれば、必ずそのツケは回ってくる。自治体幹部らの責任が問われよう。
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 将来の厳しい財政事情の中で、行財政の効率化や住民への行政サービスの水準維持を図るためには、自治体の合併が必要不可欠な場合も否定できない。しかし、目先の利害にとらわれた拙速、強引な行政主導の手法は避けるべきである。個々の自治体の財政収支、教育・福祉などサービスの正確かつ詳細な現状と予測の公開、住民の参加した透明な議論を経て、合併の手順を進めることだ。


新市名騒動の美浜、南知多の両町に落ち着き戻る(中日新聞)
「南セントレア市」騒動以降、電話やメールが相次いだ美浜町役場内の合併協議会事務局は、静かな朝を迎えた。ある職員は「自分たちがやってきた仕事は無になったが、住民が町を考えるきっかけになったのでは」と話した。

 両町内では、「南セントレア市誕生を期待」との文字が入った看板がひと際目を引いた。設置した南知多町山海の旅館経営、榎本国宏さん(52)は「町を大きく変えるチャンスだったのに残念」と語り、四日までに看板を撤去するという。
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 新市名をきっかけに合併問題への関心が高まるにつれ、合併協と民意の距離の遠さが露呈した。

 両町は、財政基盤の弱さの危機感から合併の道を選択した。この日、合併協会長の斎藤宏一町長は「行財政改革という合併の必要性が住民に理解されなかった」と話したが、合併協の進め方のまずさを指摘する声も。

 合併賛成を掲げた「合併を進める会」代表の元町議中野勇さん(69)は「新市名の決め方も最初から住民アンケートを採用すれば良かった。いろいろな面で手法を間違え、住民の意識とかけ離れてしまった」と述べた。

 また、反対派住民グループ「住民投票推進の会」責任者の元教師坂井忠夫さん(79)は「説明会などでは、財政の多少の比較はあったが、合併するしない場合の議論が不十分で、住民はよく分からないまま投票した面はあった」と分析した。


「特例法期限内は全滅 半島の合併 南部市町は独自の道へ」中日新聞 知多版)
 経済界からの働き掛けがあり、北部三市一町、南部二市四町の枠組みに分裂した。
 比較的財政力が豊かな北部は任意合併協議会を発足したが、特例法の期限にはこだわらない方針を発表。一方、南部は合併に対する市町間の温度差が大きく、特例法期限をにらみながら半田市と阿久比町、美浜町と南知多町というさらに小さな枠組みへと向かった。
 特に美浜・南知多については県が合併重点支援地域に指定して、てこ入れしたが、強い指導力を発揮できなかった。県知多事務所は今回の住民投票の結果を「残念」とする一方で、「知多半島で合併が進まないのは、比較的、経済が恵まれた地域だからではないか」と分析した。

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大きな合併 "求心力" 欠く 行政効率化不可避 将来、再燃の可能性も

この(三位一体)改革がプラスに働くのは人口や企業を多く抱える大都市に限られ、地域間の貧富の差は広がるとの懸念がある。当面の変革を見送る知多半島は、未来に大きな不安を抱えたとも言える。
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結局水泡と帰した部分も多いが、割かれた多くの時間、交わされたさまざまな意見を無駄にしてはいけない。今後も合併に対する議論は深めていく必要があるだろう。


中日春秋「新しい月をまた迎えた。今日から春の訪れを日に日に感じていく…」(中日新聞)
▼今の市町村合併の狙いは「効率」。地名にもこめられた歴史や伝統は効率では計れないもので、地域の思いを軽んじたような名はそんな合併の必然的産物かもしれない。合併に限らず社会が効率を優先し、地域や伝統、文化そして言葉を大事にしなくなっている。市名騒動はその象徴にも映る

▼弥生といえば東京都文京区の地名でもあり、土器発見で「弥生時代」の語を生んだ。町名変更の際、地元のサトウハチローさんらは反対して撤回させ、詩人は年賀状の住所横に「これがうれしき町名番地」と刷り込んだ。うれしき地名を考え、守りたい。


【主張】南セントレア市 地名には歴史の連続性を(産経新聞 社説)
日本の都市名とは思えない「南セントレア市」は葬り去られたが、感覚先行の仮名書き都市名のようなものが増えている。地名は行政の思いつきや大衆の人気投票で決められるべきではない。これを他山の石として、歴史の連続性を第一に、地域の有識者らの検討に委ねるのも一法ではないか。


期限迫る合併特例法/今より発展?今より衰退?(河北新報)
特例債についても「国は7割を本当に出すのか」との不安を聞いた。国と地方は計700兆円を超す長期債務で首が回らず、国は2004年度、一方的に地方交付税を1兆2000億円削った前歴がある。財務省は「地方は年7、8兆円無駄遣いしている」と指摘、大阪市の職員厚生費の浪費など自治体の甘い体質も暴露された。
 地域は崖(がけ)っぷちに立つ。合併に進むも一本道を行くも決断の重さは同じだ。決めるのは地域だ―とあらためて自覚したい。


住民投票「町にプラス」/美浜・南知多 町長が会見「全国に知られた」(朝日新聞)
会見では、「南セントレア市」の名称を巡る混乱に質問が集中。斎藤町長は「知多半島の小さな町が全国、世界に知られた。これからは『南セントレア』で話題の美浜町と、わかりやすい説明ができる」と強調した。

  名称の決定経過が不透明だったという指摘には、「協議会ですべて公開して決めてきた。ルールに間違いはなかった」と反論。両町長の責任論には「合併協議会で決めてきたことで、責任はない」と反発した。


  今後の合併への対応では、ともに「任期中はない」としたものの、「武豊町や常滑市を加えた新しい枠組みができれば、合併協議を始める可能性はある」と述べた。
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3日に開く合併協議会では、投票結果を報告、「解散」を協議することになる見込み。


「3月1日付・編集手帳」(読売新聞)
住んでは誇りがもて、離れては望郷の情がわく。人は誰しも「わが町」の名はそうあって欲しいと願う。そのささやかな願いをくみ取れぬ行政に合併の大仕事を委ねていいものやら、住民の多くは不安であったのかも知れない


余録(毎日新聞)
名前をつければ実体も生まれるというのは呪術や魔法のお話だ。ただ人の世では、その名に人々の願いや祈りが託された場合、現実となる奇跡も起こらないわけではない。こと「南セントレア市」の場合、名実ともに住民の願いという自治の核心が欠けていては、しょせんすべてが幻だった

ふるさと創生から平成の大合併まで、中央仕立ての地方自治という事態は、17年間さして変わっていないようだ。それに内容空疎な言葉がともなう点もだ。

2/28/2005 以前の記事はこちら
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しつこく南セントレア
Excerpt:  今週の「週刊文春」で、高島俊男氏が南セントレア騒動を取り上げていたのでメモ(連載エッセイ「お言葉ですが…」第480回〈南セントレアの興亡〉)。  最近、週刊文春の連載もあまり読みたいものがなくなって..
Weblog: 0.3% Weblog
Tracked: 2005-04-02 15:25

ひらがな自治体4倍増
Excerpt: いつもネットの話題ばかりなのでたまには新聞で見つけた話題でも。とはいっても、これは4月2日でちょっと古い話題。それに新聞で発見してもスキャンするのもメンドいし、結局同じ記事と思われる 配信バージョン ..
Weblog: Dazed Days Bootleg
Tracked: 2005-04-17 14:17
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