■「週刊SPA!」2月15日号 連載コラム:勝谷誠彦のニュースバカ一代
「由緒ある地名をドブに捨て、安易な手続きで強制される新市名「南セントレア市」の推進者はバカである!」
・当サイトのトラックバック企画が紹介されています
■毎日新聞「日本のスイッチ」の今週の質問(回答受付は毎週月〜水曜)
問3. 「愛知に『南セントレア市』誕生?自分なら新市名に
○賛成する
○反対する
参加方法:ケータイの iモード、EZウェブ、ボーダフォンライブ!の毎日新聞のサイトから(無料)
・「断崖絶壁からの逆襲」さんの「南セントレア市、日本のスイッチに取り上げられる」経由
・「日本のスイッチ」を含む最新ブログ検索(まとめ)
<重要>■南セントレア市 新市名 是か非か - 中日新聞朝刊(知多版?)
斎藤宏一・合併協議会長(賛成派)と浜野幸治・南知多町区長連合会副会長(反対派・ホテル経営)のインタビュー記事
------------------------
斎藤氏のインタビュー「公募も尊重、温かみ感じる」:
(批判が強いが)
「新市名の『南』は位置だけでなく、ほのかな温かみを感じさせ、両町をイメージさせてくれる。この名称で、両町の歴史や地域が変わることはない。
(公募になかった名称だが)
「ただ、公募も尊重しながら(議会や商工会、婦人会などの代表ら)各委員がそれぞれの団体の声を吸い上げ、それを取り入れて決めたと考えている。公募を選考から外したわけではない。
「一番大切なのは、両町の財政状況を含めて合併の是非を総合的に判断すること。」
浜野氏インタビュー「地域住民に戸惑い、再考を」:
「どうしてそういう名称になるのか理解できない。内海(うつみ)に住んでるが、この響きが好き。何か情緒を感じさせる。そんな地名は各地にいっぱいある。たとえば「湯布院」なら何となく湯煙が漂う町を想像させてくれる。自分の町の名前もそうあって欲しい。」
(ホテルを経営しているが、観光客への影響は)
「話題性はあり、最初は訪れるかも知れないが、長い目で見ると、この地域のイメージアップにはつながらないと思う。」
「合併には賛成だが、名前が嫌だからとちゅうちょしている人がいる。(中略)名称ばかりが注目される今の状況は、住民投票の本来のあり方ではない。」
「様々な批判の声がある以上、再考してもらえるのが一番いい」
<重要>■住民の批判殺到「南セントレア市」- 中日新聞夕刊
「合併賛成だけど」 "配慮"空回り
「まったく、ふざけとる。美浜町のキャッチフレーズは『美しい町、優しい心、ふるさと美浜』。セントレアなんて地名でふるさとを感じますか。町内の字名は豊浜とかなのに、南セントレア市豊浜って合わない」(美浜町 喫茶店主 六二)
「合併には賛成だけど、この新市名を殺すためには反対するしかない。
大反対。ばかばかしい。国際化という言葉を勘違いしてるんじゃないか。町にはお年寄りが多いのに、片仮名では覚えられない」(南知多町 自営業者 四二)
「美浜町の町長は協議会が開かれる前の(一月)二十五日の住民説明会で『新市名はあっと驚く名前になりますよ』と発言していたという情報が入っている」(南知多町のある町議)
谷川彰英・筑波大学教授(地名研究)の発言
「後代への恥だ。やめといた方がいい。」
「谷川教授は新市名を決めるときにしてはいけない五原則を掲げている。」
1)ひらがな、片仮名は使用しない
2)他の地域と識別できない名称は使わない
3)東西南北は原則として使わない
4)人名は評価が変わってくるので要注意
5)濁音を二つ以上使わない
「地域の特性を反映した地名がなくなることは、顔がなくなってしまうことと同じです。どんどん顔がなくなれば、日本は沈没したも同然」
------------------------
2/7/2005
■メーテレ「どですか」
「どですか」(宮地佑紀夫ほか出演 月〜金の朝の帯番組)の「今日の生中継・どですかリサーチ」のコーナーで取り上げられたそうです。
どですかリサーチ:「美浜町と南知多町が合併して「南セントレア市」に???」
(「SeseRagi...」さん経由)
2/5/2005
■<重要> 新名称「南セントレア市」に相次ぐ再考求める声(中日新聞)
同事務局や両町の関係部署などによると、再考される“道”としては、二つの方法が考えられるという。一つは、同法定協での再協議。
---------
もう一つは、合併して新市が誕生した後に方法があるという。それには地方自治法の規定により、市町村が名称を変更する場合、その長が都道府県の長とあらかじめ協議し、その必要が認められれば協議に移ることができる
---------
同法定協のある委員は、次回法定協に向けて「いまの新市名に対する反響を受けて、もう一度検討してみてはどうかと提案するつもりだ」と話した。
■日本語の用法 - 編集デスク(中日新聞)
中に一つ「いい、悪いの前に日本語の用法が間違っている」との指摘があった。地名で、南〇〇とか東〇〇という場合、〇〇はより大きな地域でなければならない。
南日本は、日本という大きな地域のうちの南であり、北アルプスは日本アルプスの中の北の部分である。南知多町も知多半島の南の部分で、これが「南セントレア」になると、知多半島全体が「セントレア」にならないと意味をなさない、というのだ。
みごとなご指摘だと思う。あらためて日本語の乱れ、無節操を痛感する。
(1/29/2005 編集デスク「南セントレア?」 (中日新聞)の関連記事)
2/4/2005
■<重要>愛知・美浜町と南知多町の合併後の名称「南セントレア市」をめぐり住民から批判続出 - フジテレビ/FNN系列 スーパーニュース
出演:安藤優子、木村太郎、美浜・南知多両町長
■編集後記(読売新聞)
2/3/2005
■「南セントレア市」に質疑相次ぐ 美浜で町長と語る会 新市名決定後、参加者も増加傾向に (中日新聞)
質疑応答では「自分たちの町の想像ができない」などとする批判をはじめ、「決定のいきさつは」「名称を変更できるのか」との質問が出た。中には「合併には賛成だが、この名前では住民投票の結果、合併が駄目になりそうで心配」と懸念する声もあった。
斎藤宏一町長は「法定協の全会一致によるもの」とした上で「この名称で国際化の時代に世界にアピールすることができる」などと理解を求めた。名称変更については「法に定められた協議会で全員が同意して決めたもの。これで進めていくことになる」と述べた。
2/1/2005
■美浜町+南知多町=南セントレア市 見直し迫る声 なお後絶たず 法定協 好意的な声は数件 (中日新聞知多版)
週があけても両町への意見などが後を絶たず、波紋が広がっている。
---------------
両町には内外から電話が約五十件、同協議会と両町ホームページへの メールが約二百八十件あったほかファックスやはがきも届いた。内容は、相変わらず大半は反対。両町の住民からは「もう一度考え直せないか」と、見直しを迫る声が 目立った。
----------------
名称決定に際して全国公募が重視されなかった点について「住民から寄せられたのは、両町内の公募対象者の1%にも満たず、その結果も受けて総合的に名称を決めた」と話した。
■コラム甘口辛口 「「南セントレア市」ってどこ? 合併による命名は難しい」(サンケイスポーツ)
1/29/2005
■南セントレア?(中日新聞 編集デスク)
この半島の南の先っぽ、南知多町と美浜町が合併する新市名が「南セントレア」に決まった。失礼ながら「そんなバカな」というのが、私の率直な感想である。
地名は、歴史をしのばせてこそ文化になる。その土地に住む人々の自然への思いを映しだしてこそ、訪れる人々の旅情をかきたてる。
センター(中部)とエアポート(空港)の合成語であるセントレアの南とは、いったい何を意味したいのか。三百三十件もあった一般公募には「海里(みさと)市」や「美南(びなん)市」など素朴な思いがこもった名前が多数あったのに、一件もなかった「南セントレア」にするとは、何のための公募か。
合成語を合成するという不燃物みたいな市名で、子供たちに「ふるさと」のすばらしさを説く行政を思うと悲しくなってくる。地を離れて人なし、人を離れて学問なしと言ったのは吉田松陰だが、南セントレアは、地も人も離れてしまっている。
■新市名「南セントレア」「理解できない」相次ぐ(読売新聞)
来年三月の合併を目指す愛知県美浜町と南知多町の合併協議会(会長=斎藤宏一・美浜町長)が、新市の名称を「南セントレア市」にすることを決めたことに対し、二十八日、事務局には町内外から反対意見が相次いで寄せられた。
事務局によると、寄せられた電話や電子メールは計七十件以上。両町のホームページへの接続もふだんの約十倍に上った。意見の大半は批判的で「これまでのイメージとかけ離れた名前。理解できない」、「片仮名は日本の地名として不適切」など。
---------------
反対意見は、次回の協議会に提出されるが、事務局は「新市名は法定協議会で議決された事項で、簡単には覆せない」としている。
■地元プンプン、公募無視の南セントレア市とは…(サンケイスポーツ)
来年3月合併をめざす美浜町と南知多町は、新市名決定手続きとして、まず先月1−20日に一般公募した。全国から334件の応募(有効329件)があり、「南知多市」が70件で断トツの1位。2、3位は漢字の「美南市」で、読みの内訳は「びなん」27件、「みなん」14件。「セントレア」なんて皆無だった。
1位を選べば話は簡単。しかし合併協議会は公募候補は「参考にすぎない」と切り捨てる。
今月17日の同協議会第2回会合で、26人の委員が1人3件ずつ提案し、1位10点、2位5点、3位1点で計算した結果も1位は123点で「南知多市」。だが、2位に108点で「セントレア市」、6位に15点で「南セントレア市」。そして9位は10点で「遷都麗空」。これで「セントレア」と読ませるという首をかしげたくなるものも。
とにかくセントレア関連で計133点になったことから、うちわで話し合い「中部国際空港の南に位置するから南セントレアにした」という。
1/28/2005
■新市名は「南セントレア」 新空港にちなみ、戸惑いも(産経新聞)
来年3月の合併を目指す愛知県美浜町と南知多町の合併協議会は28日までに、新市名を、隣接する同県常滑市に来月開港する中部国際空港の愛称にちなんで「南セントレア市」とすることを決めた。
同協議会によると、片仮名の自治体は北海道ニセコ町、山梨県南アルプス市と2カ所ある。
「セントレア」は、中部国際空港会社が商標登録し、商標法上は自治体名に使用することは可能。同社は「愛称が認知されて喜ばしいが、想定していなかったことで戸惑っている」としている。
「南セントレア」は「国際空港にあやかって世界にアピールできる」と協議会委員による意見集約で決定したが、公募で全国から寄せられた330件の新市名候補に「セントレア」はなかった。
両町役場には「歴史、文化とつながりのない唐突な名前だ」などと抗議が相次いでおり、2月27日実施の合併の是非を問う住民投票への影響を懸念する声もある。
■美浜・南知多合併後には南セントレア市 空港会社は「想定外…」(朝日新聞)
新市北隣の同県常滑市沖に2月17日開港する中部国際空港の愛称「セントレア」にあやかった。ただ、当の新空港自体、知名度の向上が大きな課題だけに、「認知されたことを喜ばしく思う一方、全く想定しないケース」「コメントは差し控えさせていただく」と戸惑っている。
1/27/2005
■ 雑記帳: 「南セントレア市」愛知に誕生へ(毎日新聞)
◇2月17日に開港する中部国際空港(セントレア)のおひざ元、愛知県美浜町と南知多町が合併して「南セントレア市」が誕生することになった。新市施行は来年3月予定で、カタカナ市名は東海3県で初めて。
◇27日の両町合併協議会で、一般公募で寄せられた329件から選ばれた。新市は、空港が開港する常滑市に隣接。「国際交流都市を目指すのに清新なイメージ」と関係者。
◇かつて両町は年間約600万人が訪れる観光地だったが、最近は400万人前後に減少している。関係者たちは、新市名に“起死回生”の期待を込める。助走は始まったばかり。
■中部国際空港の南の新市、名は「南セントレア市」に(朝日新聞)
来年3月の合併を目指す愛知県美浜町と南知多町の法定合併協議会は27日、新しい市の名称を「南セントレア市」とすることを全会一致で決めた。
新市北隣の同県常滑市沖に2月17日開港する中部国際空港の愛称「セントレア」にあやかった。ただ、当の新空港自体、知名度の向上が大きな課題だけに、「認知されたことを喜ばしく思う一方、全く想定しないケース」「コメントは差し控えさせていただく」と戸惑っている。
総務省によると、現在カタカナの市名は山梨県の南アルプス市だけ。
合併協議会の委員26人が、昨年12月に公募した名称に、自分たちの作品を含めて投票。新空港の愛称を使った案は公募ではゼロだったが、委員案には「南セントレア市」「セントレア市」「遷都麗空(セントレア)市」の三つがあった。
単独での最多得票は「南知多市」だった。しかし、セントレアを使った3案を合計すると1位を上回った。
協議会では商標などを心配する声が出たが、問題ないことが分かったという。