「南セントレアで田舎町が有名になって良かった」とか「広域合併の気運が高まったら再び『(南)セントレア』を再提案したい」という発言へのブーイングも大きかったが、一番ひどかったのが
「(住民は)改革に一歩、新しい町づくりに踏み出すのが嫌だ、ということなんだから」という、住民投票で合併を否定した住民側に一方的に責任を押しつけた、責任逃れの発言だ。
「このまま変わらない方がいいよ、という(住民の)思いがかなり多く表れた。だからこのままでもう少し、頑張りましょう、ということですね、ええ・・・」
「町民が、ここまで直接投票で選ばれたんだから、これは皆さんの選ばれた道で、私達(行政・町長)は、やらさしていただける限りは、やるしかない。」
●民意を無視して強引に合併協議を推し進め、
●合併後の財政・行政サービスについて説明責任を怠り、
●実効ある町づくりプランを示せず、
●ほとんど自分の一存で決めた奇抜な新市名で全国に恥をさらし
●人々の心を傷つけ、大きな混乱を招いた上、
●恣意的なで誤解を招く「同時投票」で住民投票と新市名アンケートを実施し、
●町長の顔をちらつかせながら「合併を進める会」で合併賛成運動を行い、
●挙げ句の果てに多大な労力とコストをかけた合併を白紙に終わらせた
両町長と合併協議会の政治責任は途方もなく大きいと思う。
その責任は3月3日の合併協議会の解散後に、両町長と合併協議会のメンバーに対し問われることになろう。
その一方、住民側にももちろん、住民投票に伴う大きな責任が発生していることも間違いない。
「新市名騒動で失速 美浜・南知多合併反対 協議会へ住民不信」(2/28/2005 中日新聞 知多版)
住民アンケートによる選定を定めたことに対し、美浜町の反対派住民は「一度出した答えを再び見直すなんて、これまでの協議そのものに不信感を感じる」と指摘。合併賛成の住民グループのメンバーも「協議そのものが独り善がりの部分を感じていた」と認める。
ただ、今回の結果は住民が選択しただけに、両町民は町政に責任を持たなければならない。
今回の住民投票は、広域合併が破談になった後、期限付き合併特例債を目当てに強引に進めた2町の合併協議に対し、危惧を覚えた住民グループが署名を集めて請求して実現したものだ。町政の暴走を止めるという意味で今回の住民投票の意義は大きかったわけだが、その分、責任も発生していることは間違いない。
また、
「重要事項の安易な住民投票は、地方政治の無責任であり、議会制民主主義の破綻だ」という批判の声も多い。
「こういう資質に欠ける町長に13年間も町政を任せているとは、一体住民は何をしているのだ」
住民の人たちの話や、いろいろな声を聞いていると、今回の住民投票は、単に合併の是非や新市名に止まらず、これまで積もり積もってきた不信が表れた、町政への信任投票の意味合いが強いと言うことがよくわかる。「南セントレア市」が嫌だから反対、という人も確かにいるが、それよりも今回の合併協議を行っている行政そのものの不信感が合併反対票となって表れた形であることは間違いない。
「とりあえず合併はダメになったし、今まで通りやりましょう」で終わってしまっては、行政も議会も住民も、無責任のそしりは免れない、と思う。
両町長と合併協議会、そして両町役場は今回の合併失敗の責任を取るべきである。
そして、住民と住民の代表である町議員は、今回合併を否定した責任を最後まで全うするべく、行動を起こしていただきたい。
個人的には、新しい町づくりの第一歩は、この両町長にその職から退いてもらうことだ、と強く思う。
何だ坂こんな坂
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【責任問題は?】合併にNO! そして次のステップへ【町づくりは?】
斉藤美浜町長「将来は北部と合併してセントレア市」
さあ!次は美浜・南知多両町長のリコールだ!!