2005年02月26日

「南セントレア」でなくても、努力すれば客は来る

いよいよ明日は住民投票の投票日を迎える。新市名アンケートも行われる。

人事を尽くして天命を待つ、といった気分だが、住民の皆さんが懸命な選択をしてくれると信じている。

当日の投票率や開票状況は、情報が入り次第このブログと、掲示板の下記のスレッドで、現地からの状況をアップデートする。

掲示板: 【住民投票】2月27日投票日 実況スレッド【新市名アンケート】

美浜町の側の住民投票の投票率と開票結果はここで速報される。
(南知多町側の投票率と新市名アンケートの開票結果はウェブには出ていないようだ)

ところで、今朝こんな記事を見つけた。

バスツアー空港特需 知多の名所も思わぬ恩恵(中日新聞)
十七日開港した中部国際空港・セントレア(愛知県常滑市)の見学バスツアーが人気を集めている。空港を新たな観光地としてとらえる旅行会社の戦略に「旬(しゅん)のうちにひと目見たい」という観光客が飛び乗った形。ツアーは地元知多半島各地の観光地も訪れており、観光客が落ち込むはずの時期に、思わぬ「空港特需」が広がっている。

空港見学バスツアーの多くは、知多半島の観光地めぐりも組み込んでいる。常滑市の「とこなめ焼卸団地(セラモール)」へは、大型バスが一日二十−三十台。いつもの二月は数台程度だけに、事務局は「ものすごくて、ものすごくて…」。酒やみその醸造場の見学や食事ができる同市の「盛田味の館」も、通常の二倍近い一日四、五百人が来場。半田市の博物館「酢の里」や、美浜町の「えびせんべいの里」などもバスツアー客でにぎわっている


これを読んで、「そんなに客がくるんなら『南セントレア市』にしたらもっと来るんでは」と舌なめずりする人がいるかも知れない。

勘違いしないで欲しい。

中部国際空港(セントレア)が客を集めているのは間違いない。1週間で60万人余り。このテーマパークだけではどん欲な観光客には「お値打ち感」がまだまだ足りないから、その客を狙ってバスツアーを組み、地元の観光資源に引っ張り込んでお金を落としてもらうのを狙うのは当然。

「南セントレア市」だから、客が南知多地方に足をのばすのではない。

#大体、賑わっているのは空港のお膝元の常滑や半田の観光地がメインのようだし・・・

南知多の観光資源が(空港見物の客には付加価値として)魅力的で、旅行会社の営業努力があり、えびせんべいの里のえびせんが美味しいから客が来るのだ。顧客満足があれば、二度三度来てくれることもあろう。

それが商売。


だいたい、えびせんべいの里は、セントレアができる前から常にこの状態なんだから、セントレアの店があの混み具合だったら逆に客が増えるのも増えているのかもしれない。

シンクタンクの人が言うとおり、
(空港のセントレアの)今後については「当分、観光名所として続くと思う」としながらも「真価を問われるのはその後。一、二年先には店の質など中身の勝負になる。リピーターをつかんでいければ本物」と話した。
なのだ。

空港のセントレアですら、一段落したら、観光地としては試練がやってくるだろう。質を向上し、何度もボールを投げていくしかないだろう。

ましてや美浜・南知多をや。

「南セントレア市騒動」で全国的に有名になって良かった良かった、なんて言ってる人の気が知れない。それは、悪魔に魂を売り渡したのと同じことだ。この騒動と引き替えに彼の地が失ったものは、とてつもなく大きいのだ。セントレア・バブルが一段落したときに、そのダメージはむごい形でやってくるだろう。

これから時間はかかるが、稼ぐ方法に知恵を絞り、「南セントレア市騒動」の汚名を挽回していただきたい。

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「友情」「あいさつ」「明るい町」「社明運動」

posted by 故郷は美浜 at 22:06 | TrackBack(0) | 思い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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