■伊奈町と谷和原村 『つくばみらい』市に(東京新聞)
新市名は、すでに候補になっていた「みらい」「みらい平」「小貝」に、新市名称候補選定小委が推薦した「南つくば」「筑波みらい」を加えた計五候補から選ぶことになっていたが、谷和原村の委員が平仮名で「つくばみらい」を提案したことで紛糾。「かわたれどき通信」さんの「つくばみらい市に未来は無い!」によると、合併協議会で意見が割れて、ジャンケンで決着をつけかかったとか・・・
委員十八人による投票の結果、「みらい」と「筑波みらい」が同数で並んだ。このため委員の話し合いで、「つくば」の知名度と、「みらい」の将来性を考慮するなどの理由で「つくばみらい」に決まった。
「南セントレア市」の「2位+3位+4位 > 1位」といい、ジャンケンといい・・・一体何なのだ。あまりにも不謹慎すぎないか。自らに課せられた「未来」への責任を理解しているのだろうか。
「つくばみらい」についても、すでに筑波研究学園都市としてまちづくりをしている「つくば市」があるわけで、「つくばみらい市」たる伊奈町と谷和原村には研究施設はほとんど無いそうだ。どういうつもりなんだろう・・・
■「太平洋市」に抗議相次ぐ 千葉の合併4町村、見直しへ(朝日新聞)
千葉県の成東、山武、松尾3町と蓮沼村が合併後の新市の名称を「太平洋市」と決めたところ、「一自治体がつける名称ではない」などの抗議が相次ぎ、4首長は21日、名称を見直すことで合意した。23日に開かれる臨時の法定協議会に見直しを諮る。
------------------
しかし、歴史的、伝統的な地名を大切に保存しようと活動している全国地名保存連盟(東京)が「北海道から沖縄までが太平洋に面している。新市が面しているのは8キロだけだ」などと見直しを申し入れた。さらに4町村の役場にはメールや電話などで計数百件の反対意見が寄せられた。
こちらも、「南セントレア市」と同様に、抗議殺到で一旦撤回の流れになりそうだ。
数多くのブログで突っ込まれているが
古谷淳・松尾町長は「決してパシフィック・オーシャンの意味ではない。大きな希望を持った平和な市と理解してほしい」とコメント100人が100人、パシフィック・オーシャンだと思うに決まっている。
「南セントレア」は「セントレア」と直接関係無い、と100人が100人思うように。・・・と、知らない人は勘違いするかも・・・ってもう全国的常識になってしまったし。
この全国地名保存連盟というのは、おそらく「南セントレア市」にも抗議したんだろうね・・・
でもまだ、やっぱり「南セントレア」はヘンテコ地名候補の横綱を張っているかもしれない・・・
しかし、法定合併協議会は、なんでこうなってしまうのだろう。美浜町・南知多町の「南セントレア市」の場合は、極めて恣意的に、政治的に徹底的に根回しをしてシナリオどおりに決められているが、紛糾してその場の雰囲気で行き当たりばったり決めたにしても、「こう決めたらどういうことになる」という制御回路が働かないんだろうか。
やっぱり合併特例債による欲ボケがすべての理性を失わせてしまうのだろう。合併特例債って言っても、借金は残るし、中央に対して地方の力は弱まるし、地方交付税なんかどんどん減らされるに決まってるし、すべて霞ヶ関の思いのままなのだが・・・
合併協議会につける薬は、住民ひとりひとりが持っているはず。
この「南セントレア市」問題でまとめサイトをやっている方が、「バカ市町村合併問題まとめブログ」も解説しているので、そちらも参照されたい。
このエントリーについてのコメントは、掲示板の下記のスレッドなどにお寄せください。
他の自治体の市町村合併のケーススタディ
2月27日 合併住民投票・新市名アンケートにむけて
【関連する記事】