他の21個の協議が終わってから、午後4時過ぎから暫時休憩し、美浜町側の委員は会長の美浜町長以下、別室に集結し、新市名の再協議をどのような形で決着させるか、ほぼ1時間に渡って作戦会議をしていたというのだ。
第2回合併協議会でも、新市名の話になったとたん休憩動議が出て、両町が別室で別々に密談し、戻ってきてシャンシャンで「南セントレア市」を美浜町長「いいですか?」全員「異議なし」のひと言で決定した茶番劇があった。このときは前日までに慎重に筋書きが練られた茶番だったというのは、その後の中日新聞の取材(2月15日「「南セントレア市」見直し 民意置き去り 勇み足」)でも明らかだが、今回も結局密談でどう決着させるかを決めていたわけだ。
ただ、前回と違うのは、どうやら美浜町側(+副会長あたり?)だけでそれを作戦会議して決めていた、ということだ。
前から何度か指摘しているように、今回の合併は南知多町から持ちかけられ、協議内容は完全に美浜町主導で進められている。
「人々の声(5)」で採り上げた「ビバ!ダイナミックBlog@おたく鍋」さんの「要は「美浜」が負けたくないのね。」を読むと、それが端的によくわかる。
新市名の問題も、結局強い立場の美浜町が公募・委員投票ともに一位の「南知多市」では我慢できないから「南セントレア市」を持ち出したわけだし、事業の統合もほとんど美浜町側の制度を適用している。学校の統廃合も南知多町だけで検討されている。
いずれにしても、この1時間の密室の作戦会議の中で、「合併の是非・新市名の同時投票」や「新市名アンケートの単記投票」などの、協議会(というか美浜町)の思惑通りの合併成立へ住民投票が有利に誘導されるような策略が練られたことだろう。選挙のプロたちによって。
第2回合併協議会の時もそうだったが、休憩中の密室の協議は議事録に載らないからね。
この協議会では、「住民投票の投票率がが 50% を割って不成立になっても、新市名アンケートは集計する」と言っている。しかし、「集計する」だけで、その一位の得票を集めた候補を自動的に合併決定時の新市名にするかどうかはわからない。この場合、合併協議会に白紙委任状態だし、新市名アンケートには法的拘束力もないし、どうにでもなるわけだが、第3回合併協議会ではそこのところはどう決まったのか?
詳しくは議事録が出てこないとわからないが(住民投票までには公開するんでしょうね・・・合併の是非の重要な判断材料だから、少なくとも1週間前には公表しないと背任行為では・・・)、両町の住民の皆さんは、そのあたりもじっくり考慮して判断していただきたい。
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2月27日 合併住民投票・新市名アンケートにむけて
2/9 第3回合併協議会・町議会 傍聴レポ・実況