■「美浜+南知多」新市名調査 住民投票と別の日に 住民グループ 異議申し立て(中日新聞知多版)
美浜町・南知多町合併協議会が、合併の賛否を問う住民投票と同じ二十七日に実施を決めた新市名選定の住民アンケートを別の日にすることを求め、両町の住民グループのメンバー約十人が十四日、美浜町役場を訪ね、合併協議会の齋藤宏一町長に異議申立書を手渡した。
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申立書では「同時に行うのは住民が新市名を決めることが主体と受け取って、合併賛成への誘導作戦になりかねず、住民の正当な判断を迷わす」と合併協の決定取り消しを求め、実施日を別にするのが妥当としている。
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「より具体的に回答していただきたい」と齋藤町長に要望、十七日を回答期限としている。
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(愛知)県市町村合併支援室は「二つが別のものとはっきりわかる形で実施されれば問題ない」と話している。
12日には、南知多町の住民グループが同様の声明を出しているが、このグループと、美浜町のグループが同調して異議申し立てを行った形だ。
当初、2月9日に「南セントレア市」が一時撤回されたときは、みんなで喜んだものだ。しかし、その後すぐに地元の方々に話を伺うと、「これは全然ダメだ」とおっしゃるので、冷静になって考えてみると非常に問題点が多いことがわかった。
下記のエントリーに記したとおりだ。
●(02/10) 新市名の住民アンケートで考えられること
●(02/13)「同時投票」「単記投票」への懸念(1)-「合併の是非・新市名の同時投票」
●(02/13)「同時投票」「単記投票」への懸念(2)-「新市名の単記投票」
とりあえず「同時投票」の問題に絞って異議申し立てが行われ、ブログや掲示板でも指摘している人の多い「新市名の単記投票」に関しては異議申し立てがなかったことは残念だ。
しかし、確かに合併が前提のアンケートと、合併そのものの是非を同時に問うやり方はアンフェアだ。このエントリーでも触れているように、合併協議会のメンバーは基本的には合併を推進したい立場の方々なので(これに関しては別途エントリーを書く予定)、こういうことを考えるのも容易に想像できる。
17日までに回答を求めているが、合併協議会会長の美浜町長は、その17日(中部国際空港・セントレアの開港日)から、この大事な時期に一番機で「音吉ツアー」でシンガポールに観光 (?) に行かれてしまうそうなので、その前に誠意ある回答をしてもらいたい。
断っておくが、この住民グループは合併に反対する勢力ではない。むしろ、町の状況を鑑みて合併には積極的な考えを持たれている方々だ。しかし、今回の性急で議論を尽くさず、民意を反映しないやり方で合併を強引に推し進めてしまうのは、よくない、ちゃんとやって欲しい、と町の将来を考えて行動されている。そのところを誤解無きように。
この日、もう一つ合併協議会会長に手渡された「合併協議会の会長・副会長と一部委員に対する『合併を進める会』からの退会勧告」については、別エントリーをアップする予定。
申し立てをされた方からいただいた写真です。
齋藤・美浜町長に異議申立書を手渡す直前
同じく 異議申立書を手渡される齋藤町長
「あ、はいはい」という感じだったそうだ
※「故郷は美浜」@管理人自身は、合併そのものには賛成でも反対でもありません。こちらをお読み下さい。
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2月27日 合併住民投票・新市名アンケートにむけて