トラックバック企画「新市名『南セントレア市』を撤回して欲しい！」にて、お約束いたしましたとおり、本日、美浜町・南知多町合併協議会宛に、本日の時点でのトラックバック企画の内容をふまえて、皆様の声を、私のレターとともにEXPACK500（追跡できます）を使って郵送いたしました。
郵送したレターは日曜ですが2月6日には美浜町に着くそうです（受け取られるのは2月7日の午前中でしょうか？）
同時に、美浜町役場に同レターをメールでお送りいたしました。
そのレターを、公開書簡として、下記に公開いたします。
今回のレターと資料の送付は、第3回合併協議会（2月9日 午前9:30〜 ＠美浜町役場）において、新市名「南セントレア市」の自主的な撤回を求める目的のものです。
#前回1月27日の第2回合併協議会の議事録がまだ公開されてないんですが・・・
#もう10日経ちますが、公開しないつもりですか？
このトラックバック企画は、合併協議会と住民投票をへて「南セントレア市」での合併が決まってしまった場合でも、少なくとも両町議会での議決を経て総務省に合併申請の書類が提出されるまでは続けようと思います。
ですが、この中日新聞の記事によると、新市政発足後でも、地方自治法の規定により市町村が名称を変更することができるそうですし、皆さんからいただいたコメントでも、ほかにもいろいろな手段での住民運動も考えられるそうなので、いつまでトラックバック企画を続けるかは適切に判断したいと思います。
本トラックバック企画では、新市名「南セントレア市」の撤回に賛同される方々から、引き続きご署名にあたるトラックバックをお受けしております。ぜひよろしくお願いいたします。
紙で郵送したレターの中に、いくつか「てにをは」や間違いを見つけましたので（汗）、正確なレターはこの公開書簡か（合併協議会の方は）メールを参照していただければと思います。
また、下記の公開書簡版には、読みやすさや理解を深めるために、強調したい部分に色を付けたり、リンクや注釈を付け加えてあります。
このレターのあて先
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平成17年2月5日
美浜町・南知多町合併協議会 事務局気付け同会長 齋藤宏一様
同会 御一同様
新市名「南セントレア市」の
合併協議会における自主的な撤回を求めます
合併協議会における自主的な撤回を求めます
私は、美浜町を故郷とする人間として、今回、美浜町・南知多町合併協議会にて決定された、合併成立後の新市名「南セントレア市」というニュースに、強く違和感を覚え、とても困惑しております。
すでに多くの報道がなされ、私と同様の思いをお持ちの方々から、数多くの抗議と新市名「南セントレア市」の撤回を求める声が、数多く集まっていると聞いております。
私がこの新市名「南セントレア市」に反対する理由は、他の方々とほぼ同じと考えますので、以下に簡単に列挙します。
１） 合併協議会で、公募に一件も無かった単語「セントレア」を含んだ名称を協議委員だけで選び、法的に問題ないとはいえ、明らかに民意を尊重しているとは言い難いこと。また、新市名公募の告知方法や短い期間という影響からごく少数の応募数という結果を招いていること。
2） 「南セントレア市」は、地域の特徴や、文化、歴史、自然、伝統、産業など、郷土の郷土たる要素をなんら反映していないこと。またそれが愛着のある地名を消し去り、さらには様々な文化体系の不適切な破壊をもたらす可能性が懸念されること。
3) 「セントレア」は両町の外にある商業施設のブランド名、しかも英語の造語であり、同地の地名に使用するのに不適切であること。
4) 選択理由の「新市を世界にアピールする」メリットと、「南セントレア」であることの何をアピールするのかが明確でないこと。
5) あまりに奇抜な選択の結果が、類を見ない大規模で全国的な驚愕と嘲笑の渦を巻き起こしており、両町の住民はもとより、出身者や近隣市町村民など多数の人に言い難い辱めをあたえ、こころを傷つけていること。また、地名となった場合、地域と子供たちの未来に負の遺産を長きに渡って負わせてしまうこと。
私は、特に 5）について、非常な危惧を抱いております。特に地域と子供たちの未来に対して、多大な責任があるからです。また、私のような故郷を同じくする者にとっても、好むと好まざるにかかわらず、これからの人生に負の影響をもたらします。故郷は宿命であり、変えることはできないのですから。
私が今回の新市名決定のニュースを知った28日には、すでに多くのマスコミ報道がなされ、全国的な嘲笑が巻き起こってしまった後でした。様々なものトレンドが端的に把握できるインターネット上のコミュニケーションの世界でも、類を見ない規模で嘲笑が巻き起こっておりました。
「南セントレア」をインターネットで検索すると、2月4日現在で 11,300 件の該当がありますが、そのうちマスコミ報道は9件のみで、後のほとんどは「ブログ」と呼ばれるインターネット上の日記形式のホームページと、掲示板の書き込みなどです。そして、その大多数が嘲笑、驚愕、悲しみ、恥辱、怒りといった内容だったのです。ある特定の掲示板では、あっという間に「南セントレア市」に関して11,000件の書き込みがありました。これも内容は大半が驚愕と嘲りのどちらかでした。
※筆者注インターネットの世界だから参考にならないというのはあたりません。これは、人間のありのままの潜在意識に基づいた、非常に自然な反応なのです。それが現在産業界では実製品やサービスのマーケティングに生かされ、多大な価値を生んでいることはゆるがせのない事実です。
■「南セントレア」のGoogleでの検索ヒット数は、2月7日現在で 66,700 件と、2月4日からほぼ6倍ちかくにもなっています。
■「真・タバコ日記」さんの「賛成」「反対」などと組み合わせた検索調査も参照して下さい。
合併協議会の皆様には、この新市名「南セントレア市」という選択をすることによって、広がってしまった全国的な嘲笑の現状と、未来に対する負の影響の現実を正しく認識していただきたいと思っています。そして、2月9日の第3回合併協議会において、「南セントレア市」の自主的な撤回をし、地域にふさわしい民意を反映した新市名を選んでいただきたい、と強く願うところです。
そこで、美浜を故郷とする人間として何かできないかと思い、まず、皆様の正しい認識の一助となるように、インターネット上に広がる新市名「南セントレア市」に対する人々の様々な声を収集してきました。
さらに、1月29日に新市名「南セントレア市」の撤回を求めるホームページを開設して、私と同様の思いを持つ方々の積極的な声を集め、少しでも美浜・南知多を嘲笑する傾向を少しでも緩和したいと、真摯なコミュニケーションや議論の場を提供してきました。
新市名「南セントレア市」に絶対反対!!!
さらに、合併協議会の皆様に新市名「南セントレア市」の自主的な撤回を検討していただくために、「トラックバック」と呼ばれる仕組みを使って、署名活動のような企画を行って参りました。
トラックバック企画「新市名『南セントレア市』を撤回して欲しい！」
この活動は、すでにご自身のブログ形式のホームページで意見や評論を発表したり、日々の生活のなどを書きつづられて方々の中で、「南セントレア」問題に関してすでに意見や感想を発信していた方々にお願いをして、撤回に賛同される方に署名の意味の意味を持つ「トラックバック」を送っていただきました。これは、各人一人一人のホームページでの中で意見を発表しながら署名を送ってくれるという形式になり、通常の署名活動より内容が充実し、意義のあるものだと思います。丸4日間で140あまりのトラックバックが集まりました。（筆者注：現在も増加中）
問題は数ではなく、その中の様々な意見の質と内容です。
非常に建設的な意見や、真摯に将来を憂える声が沢山集まりました。ホームページでは原文がそのまま参照できますが、50あまりを抜粋してプリントアウトを添付しますので、ぜひひとつひとつ読んでいただき、人々の新市名「南セントレア市」に対する率直な物言いをお確かめ下さい。非常に有用で建設的意見から、「恥ずかしいから早く止めてくれ」というようなごく常識的な反応まで様々です。
私の開いたホームページや掲示板にも様々な意見が寄せられています。勿論現美浜町・南知多町住民の方々もご意見をちょうだいしております。その中でも、同地域の将来を悲観し憂える声が非常に多くなってきています。
ぜひごらんになっていただき、新市名「南セントレア市」を選択することによって招かれた現実の厳しさと未来の悲惨さを実感していただいて、合併の住民投票になる前に賢明なる撤回をしていただくよう、合併協議会にてご検討願います。
私は合併そのものには特に意見はなく、賛成でも反対でもありません。これは地方自治の原則に基づいて住民の方々がお決めになることです。新しい地名も同じ原則です。この新市名「南セントレア市」のおかげで、本質的な財政・行政サービス・福祉・インフラ整備などの面も十分考慮した合併の是非の判断が行われないことを心配しています。また、この新市名「南セントレア市」の選択が、これほど数多くの人たちの人生がまきこみ、世間の嘲笑を買い、子供たちの未来に影響を与えると言うことを正しく認識して下さい。
もうすでに全国に嘲笑の輪は広がりきってしまっていますから、たとえ「南セントレア市」が成立しなかった場合でも、1年から数年は「ああ、あの南セントレアの騒ぎの」と言われるでしょう。
しかし、もし「南セントレア市」が成立してしまったら、百年の禍根を残すでしょう。
地名というものは、人々の心の中に、かけがえのない、お金では買えない価値を持つものです。どうか一時の欲や損得に惑わされず、物事の本質を見据えていただいた上、切に新市名「南セントレア市」の撤回をお願いする次第です。
齋藤会長は、美浜町役場のホームページのビデオで、まちづくりの基本姿勢として、
『美浜』の名にふさわしい、美しい町として、自然に優しく、動物に優しく、人に優しい、人のこころを大切にした町造りが、私たちの町のスローガンでございます」と世界の人々に向かって述べられております。
どうか、人々の心を思いやった、賢明な選択を望みます。
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