♪おしえて〜ぇ セントレア〜ぁ 君の〜ぉ ことを〜ぉ♪
という、ちょっと面白い唄が流れていた。
どうも「おしえて〜ぇ セントレア〜ぁ」の部分が耳にこびり付いて離れないし、ハードディスクに撮りためていた今回の報道を整理していて再び映像つきで聴いたりして、気になっていたので検索してみたら、あったあった。
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3000以上の市町村が、1900ほどに減る「平成の大合併」。今月末はそのピークを迎え、301市町村が合併して80の新自治体が誕生するが、合併の協奏曲と狂騒曲が入り交じって聞こえてくる。
いま、私たちは3枚の日本地図を必要としているのではないでしょうか。1枚目は政治、行政圏。2枚目は経済、生活圏。3枚目は歴史、文化圏。合併によって書き換えられる地図は1枚目でしょう。経済、生活圏は交通機関や流通機構の変化でいやおうなしに塗り替えられています。問題は3枚目です。
合併をめぐって各地で起こる騒ぎは、歴史、文化地図を政治、行政地図に無理やり合わせようとしたことから起こります。真の「地方の自立」とは、政治、行政地図がどうなろうとも、「ふるさと」を誇りできる歴史、文化地図を心のなかに持って、「上意下達型」でない「下からの町づくり」に住民一人ひとりが取り組むことでしょう。
“平成の大合併”が進んでいる。意外なところでとばっちりを受けているのは芸能人である。「市や町でイベントがあるとゲストに呼んでもらったのですが合併でそんな仕事が減りました」とお笑いタレント。
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南セントレアは論外だが合併などによる市名は各地のメンツがからむ。無難なところで大都会の東西南北を名前にしたケースも多い。西東京、東大阪、東広島などである。京都の東で東京都−はさすがにない。
今月末までの合併特例法の期限内に、県内では田原市がすでに合併、4月1日には新たに4市が合併する。その一方で、「南セントレア市」の名称をめぐり混乱、住民投票で合併が否定された南知多町や美浜町、調印式を目前に破綻(はたん)した海部郡東部3町など、法定協議会が解散したか、解散する見通しの事例も6件にのぼる。県内の「平成の大合併」の成否をどうみるのか。名城大の昇秀樹教授と、愛知県立大の早川鉦二教授に見解を聞いた。
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「合併が破綻するケースもいくつかあったが、もともと合併は必要性がなかったためだろう。『南セントレア市』という新市名称が話題になった南知多町などの合併も、名称問題はきっかけに過ぎず、そもそも町民が必要だと考えていなかったことが最大の原因だろう」(早川教授)
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「まず合併協議が破綻したり、住民投票で合併が否定されたりした市町村では、岐阜県多治見市のように、何が問題だったのか詳しく検証して市民に知らせるべきだ。そうした市町村の首長は、住民の意見をよく聞かずに合併を進めようとした責任を明確にする必要がある」(早川教授)
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「合併特例法の優遇措置がない市町村は厳しい財政が続くことになる。自立は不可能ではないが、住民の負担の増加や行政サービスの低下は避けて通れない。残念ながら、そのことを住民がきちんと納得したうえで合併に反対した事例は、私の知る限りほとんどない。住民の声をより反映できるのは小さな自治体であることは事実だが、自立には覚悟と努力が必要だ。」(昇教授)
住民投票の「反対」結果について、「反対票には私への中傷を含め行政批判が混じった」とした上で「住民投票に向け、もっと合併論議をしたっかった。今回一番の反省で、不徳だった」と述べた。
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斎藤町長はさらに、合併論議を超えて自分への中傷ひぼうチラシが投票日までに計二回配られたことを明かし「家族への中傷もあり、非常に悲しかった」と吐露。
「こうした声も含め、大いに反省し、これからの行政に生かしたい」と語った。
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また、住民投票の結果と「南セントレア市」騒動に対し、合併を推進した側の責任を問われた中で、「合併協議は、法定協議会の設置など議会に了承していただいて進めた。法定協には住民代表を含め二十六人の委員がいて、独り善がりになっていない」と強調。
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「こうした経緯をへて、合併という実を得られなかったことに私自身責任を感じ、おわびしたい」とし「町民がこのまま町単独で行こうと判断したのだから、今後、それを支えていくことが私の責務」と述べた。
これを、ライブドアとニッポン放送の話にすると、置いてきぼりにされて不信感を持つ「住民」、馴染んできた町の名前に対する愛着を持つ「住民」が、「ニッポン放送社員」だと言っているように、私には読めるんですよね。と指摘したうえで、
でも、違うよね。この「住民」は、「ニッポン放送社員」ではなく、どちらかというと「株主」なんだよね。本来、町の基礎となるのは「住民」であり、株式会社の基礎となるのは「株主」なんだよね。ところが、「町長や議会」が勝手に合併して南セントレア市になるっていう話を進めちゃったんだよね。「取締役会」が勝手に支配株主をフジにするって決めちゃったんだよね。で、置いてきぼりにされた「住民」は『そりゃないだろー』って言ったんだよね。置いてきぼりにされた「株主」は『そりゃないだろー』って言ったんだよね。と看破している。
(3/16/2005 追記 上記のエントリーも、本日、コメント欄の議論ごと削除された。彼の「南セントレア市の広告的な経済効果」という意見とそこから議論が広がった今回の騒動についてのいろいろな側面について、私は自分なりに真摯に意見を述べてさせてもらい、途中まで実のある議論をしていたのだが、途中から、「未来市長」さんが私に対し「なぜ誹謗中傷をくりかえすのか」「自分の意見を押しつけるな」「上から偉そうにものを言うな」などと言われ、感情的な個人攻撃に話を持っていかれたり、意見の中身でなく表現についてだけのことを問題にされてしまい、私は非常に心外な思いをした。最後にレスを書いたところで、結局「未来市長」さんが「議論ごと削除」されるという形になってしまったのは非常に残念だ。
「あおなみ線の将来」なお、セントレア問題は、名古屋市問題とは切り離します。ということだそうだ。)
別のブログを近日立ち上げますので、よろしくお願いします。
そのご意見をいただいてきた方から、今後の論戦への部分撤退の表明を受け、この問題の整理と、ブログというツールを理解する必要から、一旦コンクリートさせていただきます。自分は別に議論は止めたつもりはなく、人のブログのコメント欄で長々と議論するのは、ネットマナー的にみても第三者にも不快感を与えかねないので、議論をしたいときは、このエントリーのように、自分のブログの方にご発言を引用させてもらってコメントする、というブログの通常の流儀で行うことにしただけだ。
※経緯は「上福岡のほんの片隅で〜SummerTreeRoad」さんのブログや「海星ログ」さんのこのエントリーへ。●「白神」去ってまた「白神」 合併新町名の候補に(河北新報/Yahoo News)
※Yahoo News 地域トピックス - 白神名称問題●合併協議9時間、「全国最速」で調印 佐世保と小佐々町(朝日新聞)
※3/10/2005 20:22 追記
下記で参照し引用している「「名古屋市の改革 Road to the mayor of Nagoya」の二つのエントリーが、私との議論が含まれるコメント欄ごと削除されて、改めてご自分のエントリー分だけをコメント付きで再アップされていることに気がついた。
その件に関しての私のコメントと、このエントリーの後半になる私の先方のブログに残したコメントの続きとなるコメントについては、下記のエントリーを参照のこと。
発言したことへの責任を果たすこと
「これだけ全国的にメディア露出のあった新市名『南セントレア市』の広告による経済効果を活かさず、合併共々新市名を一時の気持ちの動きで葬り去ったのは住民の損失で、それをデザインできるリーダーがいないのは残念だ」という内容のことを主張されているので、自分は
「地名というものはそこに生活や共同体がある以上、消費財の商品名のように軽々に扱うべきではなく、また今回の『悪い広告』での見かけ上の経済効果を単純計算するのは本質的ではない。また、ただの玄関である空港を『主』に地域を『従』にするような主客転倒した地域づくりは愚の骨頂だ」という、まあこのブログでこれまで申し述べてきたことをコメントした。
『南セントレア市:伊勢湾に浮かぶ中部国際空港「セントレア」の南に位置する美しい町をイメージすると共に、これからは空の時代となり、日本の中央の玄関として開港されるセントレアと地域が一体となって力を合わせることが、ものづくり日本一と産業・観光立県を目指す、愛知県の発展につながります。まず、「南セントレア市」という命名センスがどうこう言うより、これが、合併するためには新市名を現在の「美浜町」と「南知多町」のどちらにも出来ない、という合併協議会の事情からひねり出された、くだらないアイディアだったことを指摘せねばなるまい。公募になかった「セントレア」関係の名前が委員投票で無理矢理ごり押しされたのは、これが合併協議をほぼワンマンで仕切っていた齋藤町長のアイディアで、強烈な根回しがあったからだろうし、別に南セントレアだろうと遷都麗空だろうと何でも良かったわけで、国際観光都市どうのこうのというお題目は完全に後付けだったのだろう。
両町はその中で世界のリゾート地と成り得る特性を備えた新市であり、世界へ情報発信でき、最もイメージしやすい市名として命名されました。』(合併評議会だより第2号より)
齋藤宏一・美浜町長:
「セントレアを一番アピールできて、その受け皿となるこれからの観光都市づくりには相応しいんじゃない? ということが皆さんの一致した意見だったと思います。
これからの若い人たちのために、大きな発想で「南セントレア市」・・・ええ、いいんじゃないの?」(2月11日「TBS ニュースの森」)
「なんとか合併の方だけはね、賛成をしていただきたかったんだけど、やはり名前も多少響いたのかな。
要は、合併の是非じゃなくって、いろんな感情問題・手続問題、いうようなことへ、視点が行ってしまった面も、これは否めないんじゃないのかな」
「住民の皆さんが、やっぱりそういう選択をされたというのは、やっぱり(町の現状を)わかってない、厳しさがわかってないから、そういう選択をした、ということです。
ですので、これは、町民の皆さんにそうした責任もあるよ、ということです。
ので、これは、厳しい財政を敷いていくより・・・18年度からやりますよ、と」
「これはもう、皆さん方がそういう選択をしたんだから、皆さんにその分はつけが回るよ、と」
たぶん、町民の皆さんはこれで安堵してると思うんですが、
実は全然安堵してちゃいけません。
びこーず何故ならば、問題は何も解決していないのです。
あくまで現状維持という結果でしかなく、これからどうなるかという光明が見えたわけでしかありません。
これは終わりではなく、スタート。
これからが頑張りどころなのです。
とはいえ、さりとてアピールする所の無いようなこんな片田舎ですからねぇ。
どうしたもんでしょ?
これほど自分が代表する地域の住民感情の機微に鈍い人間が13年間も町長職に君臨してきて、今まで(表立っては)何の問題も起きなかったことに、むしろ日本の地方行政の暗闇が如実に表れているような気がします。
(ナレーション)
千葉県で物議を醸したのは「太平洋市」。
千葉県成東町 大高和郎町長(山武中央合併協議会 会長)
「話題になるな、と思ったんです。よしっ、これは宣伝になるな、と。」
(ナレーション)
合併する4町村が合併後の新市名を「太平洋市」としたところ、内外から批判の声が相次いだ。
(批判の意見を自ら紹介して)
大高・成東町長 「もう恥ずかしくて手紙が書けない、歩けない、引っ越したいというのもありましたね。」
(ナレーション)
実際に太平洋に面しているのはわずか8キロ。結局「太平洋市」は撤回され、来月に住民投票で新市名を決めることになった。
成東町長に「南セントレア市」について聞いてみた。
大高・成東町長
「南セントレア。僕はこれは素晴らしい名前だと思いますよ。
(自信タップリに)
これをダメにして、併せて合併までダメにしちゃった住民と、それを指導しきれなかった地域のリーダーは、歴史で批判されると思います。」
(ナレーション :「太平洋市」に寄せられた抗議文書の束をバックに)
南セントレア市をかばう千葉の町長。合併を巡る行政と住民の隔たりは大きい。
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